ウイスキー研究同好会

いろんな地域のウイスキーを飲んで勉強、研究して、知見を広げて楽しむ。

 

4.ウイスキーの作り方

 

今回のブログはウイスキーの作り方を紹介する。ウイスキーの作り方を知れば、ウイスキーの香りや味が何かわかるようになって、自分の好きなウイスキーの分類ができる。

 

【ウイスキーの造り方】 

原料:大麦やトウモロコシなどの穀物

製麦:大麦を発芽させる

糖化:粉砕麦芽と温水を混ぜてデンプンを糖に変化させる

発酵:糖化液を20℃程度にし、酵母をくわえる

蒸留:アルコールと水の沸点の違いを利用して、過熱してアルコール分を濃縮する

熟成

 

【ウイスキーの味の決め手】

①原料

・大麦麦芽・小麦・トウモロコシ

 

②ピート:

ピート(泥炭)はシダ、コケ類、枯れた植物が堆積したものである。麦芽を乾燥させるためにこのピートが香り付けとして一緒に焚かれる。麦芽の水分が残っている状態でピートと焚くと香りづき、逆に麦芽が乾燥していると薄く香りづく。また、ピートの種類によっても香りが変わってくる。

 

③酵母

糖化後の麦汁に酵母を加え、発酵を助ける。 発行時間や酵母の種類によって味が異なる。

 

④蒸留方法

アルコールの沸点は73℃で水の沸点は100℃である。この沸点の違いを利用し、温度を上げると先に蒸発するのはアルコールであり、その蒸気を冷却化し、液体化することによって、蒸留水ができる。蒸留の回数/蒸留時間や蒸留方法によって味が異なる。

 

⑥樽熟成

蒸留水は刺激が強いため、樽に熟成させてまろやかにする。樽材から香味が付き、特有の香りが生まれる。樽の種類(樽を火で炙る)や熟成期間によっても、色、味が異なる。

 

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3.各国のウイスキーと種類

 

 

今回のブログは、各国のウイスキーとその種類を紹介する。

◆スコットランド(スコッチ)

スコッチ・ウイスキー規則により次のように定義

・原料は水、イースト菌、大麦麦芽などの穀物のみを使用

・糖化から発酵、蒸留をスコットランドにある蒸留所で行う

・蒸留時のアルコール度数は94.8度以下

・容量700リットル以下のオークス樽につめ、スコットランド国内の倉庫で3年以上熟成

・瓶詰めする際に認められている添加物は水と色調整のためのカラメルのみ

・瓶詰めする際のアルコール度数は最低40度

 

スコッチウイスキーの分類

・シングルモルト

⇒大麦麦芽のみを原料とし、他の蒸留所の原酒を混ぜず、単一の蒸留所で作られた原酒のみを瓶詰めしたウイスキー

・シングルグレーン

⇒トウモロコシ、ライ麦など大麦以外を主原料とし、単一の蒸留所で造られた原酒のみを瓶詰めしたウイスキー。製品化されることは少ない。

・ブレンデッドモルト

⇒いくつかの蒸留所のモルトウイスキー原酒を、混和してから瓶詰めしたウイスキー。製品化されることはシングルグレーン以上に少ない。

・ブレンデッドウイスキー

⇒モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混和したもの。味の要になるモルト原酒を中心に、数十種類の原酒がブレンドされる。

 

アイルランド(アイリッシュウイスキー)

アイリッシュウイスキー規則により次のように定義

・原料は穀物類

・麦芽に含まれる酵素により糖化し、酵母の働きで発行

・蒸留時のアルコール度数は94.8度以下

・木製樽に詰め、アイルランドにある倉庫で3年以上熟成

 

アイリッシュウイスキーの分類

・ポットスチルウイスキー

⇒大麦麦芽に、未発芽の大麦やオート麦などを混ぜて原料にし、単式蒸留器で3回蒸留する。

・モルトウイスキー

⇒麦芽のみを原料にしたウヰスキーで、シングルモルトアイリッシュウイスキーとも呼ばれる。クーリーでは2回、プッシュミルズでは3回蒸留される。

・グレーンウイスキー

⇒トウモロコシなどを主原料とし、連続式蒸留機で蒸留する。

・ブレンデッドウイスキー

⇒複数のモルト原酒とグレーン原酒を混ぜたもの。

 

カナダ(カナディアンウイスキー)

カナディアンウイスキー規則により次のように定義

・穀物、モロミを、麦芽などのジアスターゼで糖化し、酵母により発酵させた飲用の蒸留液

・700リットル以下の木製容器で3年以上熟成

・糖化、蒸留、熟成をカナダで行うこと

・瓶詰時のアルコール度数は最低で40度

・カラメル、フレーバリングを添加してもよい

 

カナディアンウイスキーの分類

・フレーバリングウイスキー

⇒ライ麦、麦芽、大麦麦芽などを原料に、連続式蒸留で蒸留するスパイシーなウイスキー。51%以上ライ麦でカナディアンウイスキー。

・ベースウイスキー

⇒とうもろこしなどを原料に、連続式蒸留で蒸留するクセのないウイスキー。樽貯蔵は3年以上、主に古樽で行われる。

・カナディアンウイスキー

⇒フレーバリングウイスキーとベースウイスキーをブレンドしたもの。バーボンウイスキー、フルーツブランデー、ワインなどが添加されることもある。

 

アメリカ合衆国(アメリカンウイスキー)

アメリカンウイスキー規則により次のように定義

・原料は穀物で種類によってウイスキーの分類(下記の分類参照)が異なる。穀物を51%以上使用

・蒸留時のアルコール度数は95度以下

・内側を焦がしたオークの新樽に樽詰めして熟成

・樽詰め時のアルコール度数は40度以上62.5度以下

 

アメリカンウイスキーの分類

・バーボンウイスキー

⇒原料に51%以上のとうもろこしを使い、内側を焦がした新しい樽で熟成させたもの。2年以上熟成させるとストレートバーボンウイスキーになる。

・ライウイスキー

⇒原料に51%以上ライ麦を使い、内側を焦がした新しい樽で熟成させたもの。2年以上熟成させるとストレートライウイスキーになる。

・ホイートウイスキー

⇒原料に51%以上小麦を使い、内側を焦がした新しい樽で熟成させたもの。2年以上熟成させるとストレートホイートウイスキーになる。

・モルトウイスキー

⇒原料に51%以上大麦麦芽を使い、内側を焦がした新しい樽で熟成させたもの。2年以上熟成させるとストレートモルトウイスキーになる。原料に100%以上大麦麦芽を使うとシングルモルトウイスキーになる。

・ライモルトウイスキー

⇒原料に51%以上ライ麦麦芽を使い、内側を焦がした新しい樽で熟成させたもの。2年以上熟成させるとストレートライモルトウイスキーになる。原料に100%以上ライ麦麦芽を使うとシングルライモルトウイスキーになる。

・コーンウイスキー

⇒原料に80%以上のとうもろこしを使い、古樽または内側を焦がしていない樽で2年以上熟成させるとストレートコーンウイスキーになる。

・ブレンデッドウイスキー

⇒上記のストレートウイスキーに、それ以外のウイスキーかスピリッツをブレンドしたもの。ストレートウイスキーは20%以上含んでいなければならない。

 

日本(ジャパニーズウイスキー)

ジャパニーズウイスキー規則により次のように定義

・原料は穀物

・発芽させた穀類と水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの

・蒸留時のアルコール度数は95%未満

・添加して良いのはアルコール、スピリッツ、香味料、色素、水

・原酒混和率が10%以上であること

 

ジャパニーズウイスキーの分類

・モルトウイスキー

⇒大麦麦芽のみを原料に使用し、単式蒸留器で2回蒸留する。

・グレーンウイスキー

⇒大麦麦芽とトウモロコシや小麦などの殻類を原料にし、連続式蒸留器で蒸留する。グレーンウイスキー単体ではほとんど市販されていない。

・ブレンデッドウイスキー

⇒モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜたもの。

 

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2. 各お酒とウイスキーの比較

 

 

今回のブログでは各お酒とウイスキーの比較をし、よりウイスキーを理解してもらいたい。

【ウイスキーの定義】

穀類を原料として、糖化、発酵後に蒸留を行い、木製の樽に入れて貯蔵熟成させたお酒のことをウイスキーという

 

各お酒とに対するウイスキーの位置付けの図を下記に示す。

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1.ウイスキーの歴史

 

 

本ブログでは、ウイスキーの歴史を学んでいきたいと思います。なるべくわかりやすくするために、ことば短く視覚的にわかるように書くよう努力します。

 

ウイスキーの歴史を学ぶことで、下記のメリットがあります。

単純に面白い

過去のウイスキーの味から現在の味の流れがわかる

ウイスキー好きの人との話題

 (ウイスキーに興味がない人にも雑学程度に話せる)

今飲んでいるウイスキーに愛着が湧く

 

【 ウイスキーの歴史 諸説あるのであくまでも参考に

 

 ウイスキーは麦芽や穀物を原料に発酵(アルコール分20%程度)させた後、さらにアルコール分を高めるために蒸留(アルコール分40%以上)※1させ、樽の中で熟成させる。

 

紀元前4世紀:

 蒸留の方法がアリストテレスの書物に記載(「海水を蒸留すれば飲料水が得られる」)

 

7世紀:

 中東の錬金術師がアランビック蒸留器(アラビア語で蒸留器)による高純度アルコール製法を発見(沸点:水が100℃、アルコールが78℃)。この液体を「生命の泉」と呼んだ。その後、アランビック蒸留器がヨーロッパ各地に広まる

 

1171年:

 アイルランドにて、ヘンリー2世による侵攻の際には、大麦から蒸留されたお酒が飲まれたと言われている。ただ、残念なことに書物などの公式な記録がない

 

1494年:

 スコットランドにて、ウィスキーを飲んでいたというスコットランド王室財務省記録として公式に記録に残されている。ただ、この当時のウイスキーは熟成されておらず、ジンやウォッカ等と同様の透明なお酒であった。

 

18世紀:

 たび重なる重税により、税金から逃れるために密造が行われた。この時の隠し場所としてシェリーの空樽に隠し、数年後に開けたら琥珀色のまろやかな液体に変わっていたことがきっかけに木樽熟成を行うようになった。ちなみに、合法蒸留所は8箇所で非合法の密造蒸留所は400箇所以上であった。

 

19世紀:

 妥当な金額のウイスキー製造許可料が導入され、10年後に殆どの蒸留所が合法となった。

20世紀:

 日本で本格的なウイスキー造りが始まった。大阪府山崎に1923年第一号蒸留所がオープンした。1933年に北海道余市に蒸留所がオープンした。 
※1蒸留:沸点の違いを利用してアルコール水を熱し、蒸発したアルコールを液体化することで、アルコール分を高める

 

 

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ウイスキーブログのはじめに

 

 

本ブログはウイスキーの勉強と研究をしていく。

私自身まだまだウイスキーの入門者だが、このブログと共に知識をつけて、各地域のウイスキーの味を楽しめるような大人になりたい。

 

今後下記の予定でブログを作成していきたい。

 

  1. ウイスキーの歴史
  2. ウイスキーと他のお酒の違い(メリットでメリットも)
  3. ウイスキーの種類と作り方(ここは内容が濃そう)
  4. ウイスキーの飲み方
  5. ウイスキーの紹介〜いろんな地域のウイスキーを紹介

 

上記のことを勉強しつつブログを更新し、皆様とともに楽しんでいきたいと思ってます〜。

 

【はじめに】

 私がウイスキーに興味を持ちはじめたきっかけは、実は日本酒でした。会社の上司が日本酒が好きで色々な日本酒を飲ませて頂いきました。日本酒は、銘柄の種類はもちろん、作り方や米の削り方でも味が異なっていることを知りました。美味しいものから美味しくないものまであって自分の好みがわかり、美味しいものはやっぱり高いものが多く、自分が通になった気分になって、正直うれしかったです。ただ、日本酒をたくさん飲んでいたら、ぷくぷく太ってしまいました。

 ぷくぷく太って落ち込んでいた時に、余市に行く機会があり、知り合いが余市蒸留所に連れて行ってくれました。その当時はウイスキーに興味はなかったのですが、余市蒸留所にあるウイスキーの試飲でいつも飲んでいるウイスキーと全く違うことに驚きを感じ、ウッドの香りとかをすごく楽しめました。そこから日本酒も嗜みつつ、ウイスキーにはまりました。特にウイスキーは他のお酒に比べると低カロリーなので、太りやすい体質の私にはうってつけでした。

 せっかく、ウイスキーに興味を持ったので勉強して、いろんな地域のウイスキーを飲んで、楽しみを増やしたいなと思ってます。ウイスキーに興味を持つことでその土地のことを知りたい!そこに行ってみたい!と自分が生きている世界をどんどん広げていきたいと思います。

 是非是非、ブログを読んで頂いた皆様とウイスキーの情報を交換し合って、楽しみたいと思いますのでよろしくお願いいたします!!

 

 

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